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築地市場移転問題―都民でない私にも見えてきた。


 暑い日が続きます。35度前後の日が続くと、30度の今日は涼しく感じられますね。昨日は、朝からぐんぐんと気温が上がって、33度はあったと思うけれど、日がかけてくると涼しい風も吹いてくるようになりましたね。夜の虫の音は、既に秋の気配です。

 さて、今、ツィッター上では、築地市場豊洲移転問題が、熱い。

 きっかけは、フリージャーナリスト岩上安身氏による築地移転問題に詳しいお三方へのインタビューがUstreamで配信されたことからで、これで問題点が明確になり、一気にツィッター上で問題意識が高まったことによる。

 築地というと魚卸を主業とする東京都の公設市場なので、他県の私達には関係ないかに思われるが、日本各地から集荷しその取扱量は世界一であり、築 地が転べば各地の生産者も転ぶと見て間違いなく、日本国民の食の安全・安定に直結した注目すべき問題であることが明確となった。以下、岩上氏によるお三方 (坂巻氏、三國氏、小坂氏)へのインタビューでわかったことをまとめておきたい。

 さて、築地移転のどこが問題なのか。大まかにまとめてみよう。

 1、移転先の豊洲の土壌・水が有害物質に汚染されていること。

 東京都は、築地が手狭で老朽化しているとして、豊洲への移転を進めようとしているが、その豊洲は、元東京ガス工場跡地で、ベンゼンシアンヒ素重金属(6価クロム、鉛)等に汚染されている。なお、東京都では、国が定めた土壌汚染対策法では、26種類の物質について調査が義務付けられているのに、調査対象物質を7種類に絞っている。第三者によるデータの再検証、現場への立ち入りすらも拒否している。

 ○なぜ、豊洲の東京ガス工場跡地がこのような有害物質で汚染されているのか

 今は、インドネシアなどからの天然ガスに圧力を掛け液体にして運んでくるので、ガスにするには温度を上げればよいので、特に問題はないが、昭和 30年~40年代にかけてのガス工場では、石炭を蒸し焼きにしてガス(主に一酸化炭素)を取り出していたが、その副産物として、コールタール―ベンゼン、シア ン、ヒ素、重金属類(鉛、6価クロム)と、有害な物質を排出し汚染のデパート状態となった。

 ○それぞれの毒性

ベンゼン・・・揮発性がある。発がん物質。動物実験でコールタールをウサギの耳に塗りつけてガンを発生させていた。環境基準の最大で4万3千倍検出。

シアン・・・青酸カリの主成分。ちょっとでも体の中に入ったら、ヘモグロビンとくっついて、その機能を失わせて、窒息させて、即効で死にいたる。検出されてはいけないが、検出限界の930倍検出。

ヒ素・・・急性だと、体の中のバランスを崩してバタバタと死ぬ。例・和歌山毒入りカレー事件。

6価クロム・・・慢性的中毒。呼吸器系に障害。

・・・慢性的中毒。血液に入って代謝の阻害をする。

ベンゾ(a)ピレン・・・調査対象毒物26種類には入っていないが、発がん性がある。実際の濃度は公表値の115倍だった。

 こうした毒物が、大量に検出されているが、坂巻氏は、むしろ、高い濃度で急性の被害は原因と結果がわかり始末がよい、問題は、非常に濃度として薄 い微量の汚染物質が時間をかけて体に取り込まれていくことで、どういうネガティブな状況となるか知られていない、データがないことで、危険がない安全とみ なして良いだろうという議論が起こってくることだとおっしゃる。汚染が長い時間をかけて体内に取り込まれて起きたイタイイタイ病や水俣病を教訓とすれば、食品・飲料水が絡むことについては、確実に安全であるといえない限り避けなければいけないとの予防原則の立場を坂巻氏は取るが、東京都では、危険とわかっていないのだから、あえてやかましくいう必要はないとの立場を取る。これは、壮大な人体実験が始まるということだろうと。

 ○豊洲では、汚染を埋め込めばいいではないかというが

 コンクリートは水を通す。ビルを建てるにしても屋上は防水しないと上の階は水浸しになる。コンクリート、アスファルトでは、完全に水を止められない。

 土を取り変えても、深いところにある汚染水・土壌が上がってくる。大きな地震での圧力でなくとも、自然の状態の中でも何らかの状態で上に出てくること がある。多摩に水が噴き上げて湧いているところがあるように。地中の細かい割れ目を伝わって地表へ水がわいてくる毛細管現象もある。地震では、砂と水が均 等に混じっているところへ振動が起きると、砂と水にわかれる。砂は沈み水は上に上がる。液状化現象が起きる。

 2、豊洲には国の計画で新しい卸売市場を作る。流通の仕組みを変えようとしている。

 その位置づけは、道州制の拠点となるところに拠点型の中央卸売市場を設置していくことだろうと三國氏はおっしゃっている。

 「第8次中央卸市場整備方針2005年農水省」では、市場が4つの基準の三つを満たさない場合は、地方卸売に転換、あるいは民営化する方針となっている。

 04年卸売市場法の改定で、原則とされてきた取引原則を大幅に変える。市場の整備とセットになっている。

 「委託集荷でセリ販売の原則(卸売市場法の大事な原則、差別的取り扱いの禁止条項市場に出荷したい人はどんな小さな団体でも平等に扱う)」 が、1999年にセリ原則は廃止。理由は、スーパーのような大量仕入れで、セリでは価格を上げなくてはいけないこと。スーパーなどは、朝の開店に仕入れが 間に合わないということで、決まっていた開始時間も、79年の法改正で緩められた。が。先取りは、全体の取扱量の30%までと制限されていた。その制限も 守られていない。

 市場は、社会的な需要と供給を結び付ける場所であり、大きな需要、小さな重要でも社会的な需給が供給される場所でなければならない。それには、品質評価に応じて価格設定をする、また、取引される商品が安全な物であるという衛生管理をする仲卸が非常に大事な存在となる。

 ○豊洲へ移転することで築地がどのように変わるか

1、転配送施設(単なる中継) 

2、荷捌き施設(卸と仲卸の機能が分化しているのが原則で、必ず、卸売会社から買わなければダメだったが、緩められた。必ずしも卸は仲卸に売らなくてよい。第三者に販売してよい。仲卸 は、直荷引きをしてもよい。卸と仲卸の垣根がなくなる)

3、プリパッケージ(量販店等に仲卸が事前包装するための施設)


 単なる集配センターになるとどこが問題かというと、大手になるとバイイングパワーにより、卸売価格が決まり、大手仲卸がかなり大手量販店と結びつき、バイヤーに支持された価格によって産地価格を決める。買い取り価格が3分の一まで減少している。国内が高いと海外から入れる。

 大手スーパーなどの集荷販売センターになってしまうのではないか。

 仲卸が、大手量販店の下請け化している。パックまで仲卸がしなくてはいけないところまで来ている。スーパーは、商品を集中管理しているが、それに合う仕入れをしていく。

 全国から、魚は集まってきて高く売れているということがある。良いものが集まって、全国へ流れていく。市場取引委員会では、国が管理している場合は、規制を守らなくてはならない。差別的取り締まりの禁止がなくなったら、 東京都内では、地域で頑張っているお寿司屋さん料理店等、零細な業者が築地市場から締め出されていく。ということは、お客に良いものを提供したいと思って いる個々のお寿司屋さん等は、朝も早くから市場へ出向き、自分の目で確かめてよい材料を仕入れているが、そのようなことは一切できなくなるということだ。 恐るべき食文化の破壊行為だが、東京都副知事猪瀬氏は、寿司屋は、スーパーから仕入れればよいではないかと開き直っているという。

 こうして、従来の市場システムが壊れされ零細業者が締め出され、市場は、全国チェーンを展開している大手外食産業、スーパーのためにあるようなものになる。豊富な食材にあふれた日本の食文化は均一的な味気ないものとなることだろう。

 東京都の市場は、東京都の管理下にあり、各都市にある卸売市場も市の監督管理下にあるが、監督が利かなくなってくる。何のために、東京都民が出し て広域的な市場を作るのということになる。いつでも買い物ができるようになり消費者のためになるというが、スーパーなど24時間に対応して供給できる営業 を望んでいるということ。

 大店法が廃止され郊外型の量販店ができ、車で買い物に行くようになり、中心部にもスーパー進出で小売りがつぶれ、小売りがつぶれたのちに、スー パーが引き上げていきつつあり、車のない人々は買いに行けないという買い物難民が、全国で800万人出ている。市場が大手量販店により寡占化されてしまう と、ますます、この傾向は強まることになるだろう。三國氏は、食の砂漠化とおっしゃっていた。

 築地に起きていることは、農水省の方針ということで、何も築地に特化したことではなく、全国各地の市場で起きることである。築地の取扱量は世界一 の規模であり、首都圏の台所を預かっており、関わっている生産者は全国各地にわたっているから、問題はことに甚大だ。私達が、安全・安心を確保して豊かな 食生活を送るためには、零細業者が売買に参加できることや仲卸によるチェックが必要で、市場を大手量販店の下請けにしないということが重要となる。消費者 と生産者が守られなくてはいけないのに、国の方針では、大手量販店や外食チェーン店に牛耳られる市場づくりとなり、仲卸が本来の価格決めや品質見極めを行 えず、大手の下請けとして働かされるようになり、大手の気に入る価格を出すために生産価格を買い叩くようになり、そうすると生産者が大手の望むものしか生 産しなくなり多種多様性が生産の段階でなくなり、収入低下でワーキングプア化すると、悪循環が起きる。したがって、このような消費者も生産者も豊かにしな いカイカクは大間違いであると言えるだろう。

 なお、市場を豊洲へ移転させたのちの築地は、地上げして、1兆円の利権となるというから、築地移転問題は、徹頭徹尾、都民・国民を排除して特定のものだけが得をするきな臭い話でしかない。

 

 築地市場豊洲移転問題も小泉カイカクに端を発しているが、こうしたカイカクとは、郵政民営化同様、国民や市民の財産を盗って、誰かが私物化するために行われるインチキと思って間違いなし。こういう国民・都民を欺くカイカクは、止めるべしとしかいう言葉がない。

 

 

 ★坂巻さんへのインタビューは、http://www.ustream.tv/recorded/8979474 

 ★三國さんへのインタビューは、http://www.ustream.tv/recorded/8977847

 ★小坂さんへのインタビューは、http://www.ustream.tv/recorded/8962626


 ★築地移転問題に詳しいLike a rolling bean (new) 出来事録さんもお読みください。




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テーマ : 食の安全
ジャンル : 政治・経済

密使 「若泉敬」 沖縄返還の代償

 昨日19日土曜日のNHKスペシャル「沖縄返還密使・若泉敬 日米外交戦の舞 台裏」には、本当に感動した。いま、この番組のことを思い出すだけで、涙が出てくる。

 若泉氏の沖縄に向き合う思いは、終始一貫して、全く打算のない「良かれ」と思ってものだったと信じる。その清らかな意思で「他策ナカリシ」と妥協 し密約した「沖縄返還」だったが、最初から密約ありきの交渉だった。

 当時、アメリカは、核ミサイルをどこからでも発射できる用意をしつつあった。沖縄に核を置き続ける必要がなくなっていた。「沖縄返還」交渉におい てのアメリカの狙いは、沖縄に核を置き続けることではなく、満足のいく合意があれば核の撤去はする用意があった。「核の撤去」は、日本の軍事基地を、台 湾、ベトナムとの関係で自由に使用できることを希望するために、交渉カードに使われたものだった。アメリカは、唯一の被爆国の反核感情を計算に入れて交渉 に臨んでいたのだ。

 アメリカの狙いは、「日本の軍事基地を、台湾、ベトナムとの関係で自由に使用できること」 にあり、「核の再持ち込み」にあった。

 <佐藤栄作氏の死後、官邸から持ち帰った執務机の中から発見された合意文 書>

米側:ニクソン大統領

 我々の共同声明にあるように、沖縄の施政権が実際に日本に返還されるまでに、沖縄からすべての核兵器を撤 去するのが米国政府の意図である。それ以降は、 共同声明で述べているように、日米安全保障条約、および関連する諸取り決めが沖縄に適用される。

 しかし、日本を含む極東諸国の防衛のため米国が負う国際的責任を効果的に遂行するため重大な緊急事態に際して米国政府は日本政府との事前協議の上、沖縄 に核兵器を再び持ち込み、通過させる権利が必要となるだろう。米国政府は好意的な回 答を期待する。米国政府はまた、現存の核兵器貯蔵地である沖縄の嘉 手納、那覇、辺野古、ナイキ・ハーキュリーズ基地をいつでも使用できるよう維持し、重大な緊急事態の際に活用することが必要となる

日本側:佐藤栄作首相

 日本政府は、大統領が上で述べた重大な緊急事態に際し、米国政府が必要とすることを理解し、そのよ うな事前協議が行われた場合、遅滞なくこれらの必要を 満たすだろう。大統領と首相は、この議事録を2通作成し、大統領と首相官邸にのみ保管し、米大統領と日本国首相との間でのみ、最大の注意を払って極秘に取 り扱うべきものとすることで合意した。


 アメリカは、置き続ける必要がなくなった「核」の撤去を交渉カードとして 切り、この合意で、得たいものすべてを手に入れた。比して、日本政府は、アメリカの条件すべてを飲み、勝ち取ったと思ったものはカードだったわけで、何も 勝ち取っていない。しかも、日本政府が、この交渉で最も重要と考えていたのは、「大統領と首相は、この議事録を2通作成し、大統領と首相官邸にのみ保管 し、米大統領と日本国首相との間でのみ最大の注意を払って極秘に取り扱うべきものとする」というところにあったと思われ る。事実、若泉は、佐藤首相に、文書の取り扱いについて注意を促している。

 

 若泉は交渉にあたって、ホワイトハウスにいる友人モートン・ハルペリンに、「核を撤去できるか」と尋ねる。モートンは、ある条件が必要と伝える。 アメリカ政府が核の再持ち込みを求めるとき、日本がそれを認めることを秘密の了解事項としておかないと議会を説得できないと。

 ということは、そもそも、この秘密合意文書は、アメリカにおいては全く秘密ではなかったということではないかと私は思うけど。

 アメリカ側は、強硬な姿勢を変えず、核抜きを可能とするのは、唯一「核再持ち込み」を密約する場合であるとした。若泉は、佐藤栄作が打ち出してい た非核三原則の中、苦しい交渉を迫られ、これが不可避な現実なのだとの結論に至る。密約を結ぶよう佐藤に進言する。キッシンジャーと協議を重ねた。ニクソ ンと佐藤とで密約を結ばせ、返還合意をした。

 若泉は、「他策なかりし」と苦しい思いして密約を進言し、沖縄密約が合意されることになった。

 密約は、1969(昭和44)年11月の日米首脳会談の最後に大統領執務室に隣接する小部屋でかわされた。1972(昭和47)年5月15日本土 復帰の際には、日米合同委員会が開催され、日米両国は沖縄県における米軍基地の嘉手納、普天間、88か所のほとんどが期限を定めず使えるという取り決めが なされた。日米合同委員会の合意議事録は秘密事項とされ、公にされなかったが、1997年に公表された。内容は、こちら


  アメリカは、アジアでの戦争のために日本の基地をより自由に使うことを密約で外交的に勝ち取ったが、さらに返還当日に日米合同委員会で沖縄の無期限自由使 用を確認しているということだと思う。

 沖縄返還によって、これが現在まで続く基地利用となった。 


 1974 年12月、佐藤栄作は、非核三原則制定を評価され、「ノーベル平和賞」を受ける。

 この佐 藤栄作のノーベル平和賞受賞をめぐっては、「佐藤氏を選んだことはノーベル賞委員会が犯した最大の誤 り」との批判がある。

平和賞を選考するノルウェーのノーベル賞委員会は、2001年に刊行した記念誌『ノーベル賞 平和への100年』の中で、「佐藤氏はベトナム戦争で米政策を全面的に支持し、日本は米軍の補給基地として重要な役割を果たした。後に公開された米公 文書によると、佐藤氏は日本の非核政策をナンセンスだと言っていた」と記し、受賞理由と実際の政治姿勢とのギャップを指摘した。この記念誌はノルウェーの 歴史家3名による共同執筆で、同年8月の出版記念会見の際にその一人のオイビン・ステネルセンは「佐藤氏を選んだことはノーベル賞委員会が犯した最大の誤 り」と当時の選考を強く批判し、「佐藤氏は原則的に核武装に反対でなかった」と述べたという



 若林は、佐藤の自 宅を訪れ、佐藤の日記閲覧を申し出る。

 11月6日に注目した。が、書かれているのは、「沖縄や、2,3の連中が激励にやってくる」。こ れだけ。

 認識の違いを痛感する。

 やがて、若泉氏は、中央政界と距離を置き、表舞台から姿を消す。

 沖縄復帰20周年 東京で日米の政府関係者が集まり記念式典を開いた。若泉はこの時12年ぶりに公の場に姿を現した。

 合わせて 開かれた沖縄返還会議に出席。

 その席で、機密解除された機密文書NSDN13号が開示さる。

 若泉は、この戦略の全貌を初めて知り愕然とした。

 たびたびの会談で、その感触すらつかめなかった。日本政府の誰ひとりとして正確には知らなかった。

 若泉がかかわった返還交渉によって、アメリカは望むものすべてを得ていた。

 

 密約までして果たした沖縄返還であったが、結果的 に、沖縄の基地の固定化を招くことになった。

 自ら果たした役割に疑問を持ち始めた若泉は、何を考えどう行動したのか。友人あての手紙から浮かび上がる。

 大学時代から40年代の友人福留氏によると、

 あれから沖縄へ鎮魂の旅をした。
 大きな決断を迫られているように感じた。

 基地の固定化を招いた責任は自分にもあるのではないと、何度も沖縄を訪れる。

 最も戦闘が激しかった沖縄南部。

 おびただし数の遺骨が散乱。戦後生き残った連中が初めて立てた魂魄の塔。

 唯一、住民を巻き込む戦闘の場だった。

 見たのは、本土のために一方的に負担を背負わされている沖縄の姿だった。

 沖縄へ行くたびに感じる。

 平和を享受しながら、沖縄へ目を向けようとしない本土のことを、「愚者の楽園」という。

 やがて、沖縄交渉のすべてを批判を覚悟にすべてを明かすことにした。

 『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』(文藝春秋, 1994年/新装版, 2009年)を発表する。

 編集者にあてた手紙に、そろそろ時効だからと、そろそろ語ろうとはしたくないとある。
 歴史へのささやかな意志。

 著書出版で国会へ呼ばれることを覚悟していた。日本国全体で問題視するだろうと期待していた。日本の安全保障について議論が高まるのではないか、 それによって、日本の人々が問題意識を持つのではないかと。

 しかし、当時外務省は、密約はなかったと真っ向から否定。

 元外務事務次官、斎藤邦彦は、もう済んだ問題だと。とにかく、沖縄が核抜き本土並みで帰ってきた。外務省全体として同じ感じ方だと。

 国会でも当時の秘密交渉について問題にすることもなく、社会も関心を持たなかった。

 無視黙殺された現状。政治家、官僚、学者、その他みんな逃げてしまった。

 福井に住む友人は、「失意失望です。形の上では私の昔やった仕事を公表しただけで終わってしまうのか、そういうことではなかったんだ。日本国民の 目を覚ます、どんな立場、これから日本をどうすればいいのか、真剣に考えてほしかったんだ。なんでこうなんだろうか」と。

 

 若泉が著書を 発表した翌年、沖縄では、12歳の少女がアメリカ海兵隊兵士に拉致され暴行を受ける。基地に対する沖縄の怒りは頂点に達した。

 若泉が切り抜いていた新聞記事。自宅の書斎で見つかる。

 若泉は、沖縄の地元紙を毎日取り寄せ、人々の怒りを感じ取ろうとしていた。

 

 一向に変わらない基地の負担。自責の念は深 まる。沖縄慰霊の日の6月23日、戦没墓苑でたたずむ姿があった。

 沖縄の人々に対する責任を繰り返し口にしていた。

 本当に本土復帰してみなさんよかったんでしょうかという思いがあった。沖縄に来て、町の人によく問いかけておられた。

 

 返還をし たから自分のしたことは終わったのだというような気はなかった。

 そして重い責任を沖縄の現状に結果責任を感じておられたのだろう。

 末期のがんに侵されていた。余命わずか。死期が迫る中、沖縄に対する自らの責任の取り方を考えていた。

沖縄県の皆様
太田正英知事

 あての手紙を書き、歴史に対して自分が負っている結果責任を取り自ら命を絶つ。

 手紙は関係者を通じて太田さんの手元に届く。


 太田さん:申し訳ないという思いがひしひしと伝わってくる。日本の政治家にそういう人は一人もいなかった。


 1996年7月11日 友人は、最後に立ち会う。

 著書を海外でも出版するため関係者を自宅に招く。午後2時20分 周りの人に冷たい水を進め、若泉も飲む。突然、何かを口に含む。

 自然な死に方ではなくて、自らが選ばれた死だという風に友人は思っていると。

 その解放は日本の独立を完成する。

 本土復帰を訴える沖縄の女性の写真。アメリカの統治の下、日の丸を掲げて立つ女性。「小指の痛みを全身の痛みと感じてほしい」との言葉がある。

 この写真が、30年私の書斎にあり、心の支えだったと。

 他の方法がなかったと密約までして返還を果たした。沖縄の人に尽くしたと思ったが、沖縄返還から、38年、基地は残り、沖縄は今も負担を追い続け ております。

 沖縄返還とは何だったのか。その代償を誰が払うのか。若泉の問いは私たちに突きつけられています。

 と、NHKは結んだ。



 太田元知事もおっしゃっているが、若泉氏ほど、沖縄について一生懸命に考えた人がかつて いただろうか?

 私たちは、本当に平和を享受しながら、沖縄へ目を向けようとしない「愚者の楽園」に住んでいる。

 
「愚者の楽園」の民主党政権は、負担軽減をと口先では言っているが、していることは、負担の拡大である。しかも、アメリカと組んで強権的にすら見 える。


結 局、辺野古「埋め立て」へ…普天間移設

 米軍普天間飛行場移設問題で、政府は、沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部に建設する代替施設の工法を「埋め立て方式」に戻す方向 で最終 調整に入り、米政府側に伝えた。


普 天間移設:「沖縄の理解なくても工法選定」岡田外相

 岡田克也外相は9日未明、外務省で記者会見し、米軍普天間飛行場の移設先として沖縄県名護市辺野古崎付近と明記した日米共同声明について、「8月末とは 技術的な検討のタイミングであり、それまでに沖縄の理解を求めなければならないというものではない」と述べ、地元の理解が得られなくても、施設の位置や工 法を選定する考えを表明した。

 一方で、岡田氏は「沖縄のみなさんが、『これならやむを得ない』と思っていただく状況をつくりだすことが重要だ」と指摘、沖縄住民の理解を求めるため、 粘り強く説得を進める意向も強調した


鳩 山前首相の口ぐせ「対等な日米関係」…「あまり使いたくなかった」と岡田外相

 岡田克也外相は18日の記者会見で、鳩山由紀夫前首相が掲げた「対等で緊密な日米関係」とのキャッチフレーズについて、「今は対等ではないと認識 されかねないので、あまり使いたくなかった」と述べ、内心では否定的だったことを明らかにした。岡田氏は「私が鳩山政権の外相ということを離れて過去に 『対等な日米関係』という言葉を使ったことはほとんどない」と 述べた。


菅 首相「基地問題どうにもならない」「もう沖縄は独立した方がいい」と発言 喜納参院議員が暴露

 この中で喜納氏は政権交代後、沖縄の基地問題に関して菅首相と交わした会話を紹介。喜納氏が「沖縄問題をよろしく」と言ったところ、首相は「沖縄 問題は重くてどうしようもない。基地問題はどうにもならない。もうタッチしたくない」と漏らし、最後は「もう沖縄は独立した方がいい」と言い放ったとい う。


民主、擁 立見送り=沖縄【参院選情勢】

 民主は、米軍普天間飛行場の沖縄県内移設への県民の反発が強く、独自候補擁立を断念した。自民の現職島尻は、選対本部長に就いた県知事仲井真弘多 の全面支援を取り付けた。公明県本部と政策協議に入っており、支援を得られる見通し。無所属の新人山城は社民から、やはり無所属新人の伊集は共産から、そ れぞれ推薦を受る。(2010/06/20-17:52)



 鳩山氏が、「国外最低でも県外」と盛んにおっしゃり、県民に希望を持 たせたのち、一転、巨大辺野古新基地建設合意、この合意を踏襲すると菅首相、沖縄はどうにもならないと言い放つ。岡田外務大臣は、沖縄県民の理解を得なく ても工法を選定し、『これならやむを得ない』と思っていただく状況をつくりだすと言い放つ。

 もう本当にこれが日本国民を代表する政治家かと思うほどに、民意を無視し沖縄に基地を押し付けてしかも米国に気を使い住民に冷淡態度を取ってい る。

 マッカーサーが、日本人を12歳だと揶揄したが、今は、もっと低年齢化しているのかもしれない。こんなレベルの低い政治家に政治を託さなければな らない日本人は大変に不幸だ。選んだ政治家が国民の側に立たず、米国側や官僚側にいってしまう。これは、ひとえに、国民の側に立つ優れた政治家が、検察と マスゴミによって悪者に仕立て上げられ葬り去られるという日本マトリックスシステムによるものだと私は思っている。


 しかし、日本マトリックスに、このようなすぐれた番組を作成するNHKを発見したことは、とてもうれしい。まだまだ、日本は捨てたものじゃないで すね。




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テーマ : 沖縄米軍基地問題
ジャンル : 政治・経済

民主党の厚顔無恥なマニフェスト詐欺を私たちは許していいのだろうか?

 すっかり、ブログを更新する意欲を失ってしまって・・・。

 しばらくぶりの更新です。

 や―な感じの政治展開と なってます。以下のことが、トトトトと行われて、菅政権が誕生。

● 鳩山首相が「国外、最低でも県外」「沖縄の負担軽減」と明言していた普天間基地の代替基地は、迷走の末、一転し、日米政府間で辺野古沖へ巨大基 地建設で合意。

● 鳩山首相は、閣議決定の署名を拒否する社民党福島瑞穂氏を少子化担当大臣罷免したが、これを契機にして、外国メディア がバカにして使った「ルーピー」をそのまま踏襲するなど、政権発足時から、ずーと自国の首相を蔑み足を引っ張り続けていたマスゴミが、激しい集中砲火を浴 びせ、また、党内から社民党との連立を崩した鳩山首相の下では参院選を戦えないとの判断も出て、鳩山首相は、6月2日に辞任。

● 4日の11時には、菅直人氏が新代表に選ばれた。

● 8日には、組閣が終わり、管直人氏は、17人の閣僚中、11人を留任。

  小沢氏を見殺しにしている法務大臣千葉恵子、JAL・八ッ場ダム・高速道路無料化・沖縄と、何一つ成果を上げられずというよりは、公約実現 をネグレクトして旧態を守ろうとしている国交大臣前原誠司、沖縄普天間基地移設問題で鳩山首相をサポートしなかった外務大臣岡田克也、 同じく防衛大臣北澤俊美が留任し、新しく閣内へ入ったのが、財務大臣野田佳彦、行政刷新担当大臣蓮舫、公務員 改革担当大臣玄葉光一郎、官房長官仙石由人、幹事長枝野幸男とあっては、隷米路線内閣とみて間違いないだろ う。小泉政権の再来となった。「国民生活が第一」のキャッチフレーズで「子ども手当」や「農家補助」や「郵政見直し」や「高速道路無料化」などを引っ提げ て国民の信を得て政権を取った民主党政権が、1年たたない間に、「米国が第一」「国民へ犠牲負担押し付け」へと変質した。

 マスゴミによ ると、菅首相が「脱小沢」路線を鮮明にしたことが評価され、新政権の支持率はいきなり60%に跳ね上がったそうだ。支持率はマスゴミの思うがままだから、 眉唾でしかないが、支持率の高いうちに参院選という動きになった。

ネット選挙解禁 見送り=郵政廃案、派遣法は継続に

 政府・民主党は16日に会期末を迎える国会の会期を1日だけ延長する 方針で、参院選日程は24日公示、7月11日投開票となることが固まった。これによ り、インターネットを利用した選挙運動を解禁する公職選挙法改正案の成立は見送られる。また重要法案のうち、郵政改革法案は廃案に、労働者派遣法改正案は 継続審議となる。

 あと一歩のところで、最重要法案の郵政改革法案は廃案となった。小泉政権のような閣僚メン バーをみれば、郵政改革法案の将来は暗いと思わざるを得ない。

 この郵政改革法案が、廃案になるにあたっては、国民新党下地幹夫議員の裏 切りがあったらしい。結局、郵政法案に頑張っておられた亀井静香氏が金融担当大臣を辞任される事態となった。後任は国民新党自見正三郎氏。takoさ んのコメントをご紹介します。

本性表してきましたね。
消費税増税だけでなく郵政見直し法案潰す気です。
仙石が機密費を下地に渡して「国新つぶすから手伝え」って取引したんだってね。
で、亀ちゃんが辞任って。
こいつらいつからこのシナリオをアメリカさまから、もしくは鍋常さまから言い渡されていたんでしょうか?
もしかしたら民主党結成の頃からかもね。
もう政治には小沢さんしか何も信じない。

 地上げ屋さんも ↓と書いてらっしゃいます。

少し前まで・・・
「亀井代表は本気だ! 法案通さないなら、参議院での問責に賛成せざるを得ない!」
なんてほざいていた・・マリコン下地。
そのお顔同様・・おなかの中まで真っ黒 です。
ハエある・・・
タヌキの・・機 密費支出先・・・
その、第一号の栄冠に輝きました!
レンガ3つだそ うです・・。(笑)
コレを・・HセンセイやMセンセイと山分けして・・・
この3人で・・・
カメちゃんや・・地味センセイの・・ 連立離脱方針をひっくり返しました。

 一体どこから火の手が上がるかわかったものじゃないですね。人間一寸先は 闇だという言葉が、頭をよぎりました。

 結局、亀井氏は政権離脱を考えていたのに、基地利権掌握を狙う国民新党下地幹郎氏が与党にとどまることに確執、国民新党は離脱できなかった。下地 議員は、沖縄県選出議員で、普天間問題では地元沖縄県民を裏切り、今回は所属政党国民新党を裏切った。官房機密費が下地らに使われて国民新党が与党に残留 することになったとはね。官房機密費は30年後には公開することにし、このような恥も外聞もない使途に歯止めをかけることが絶対に必要ですね。

 こうした一連の政治劇について、takoさんは、「こいつらいつからこのシナリオをアメリカさまから、もしくは鍋常さまから言い渡されていたんで しょうか?」とおっしゃってますが、私もこうなるべくアメリカ様から仕組まれていたと考えています。

 鳩山首相が、代替基地建設地を見つけるとして、孤軍奮闘をしていたが、なぜか、5月末までには決着すると期限を切っていたことが思 い出される。アメリカから期限を切られていたものとしか思えないから、もうすでに、この時点で、鳩山首相はアメリカの土俵に乗っていたと考えられる。外務 省、防衛省は協力しないことになっており、鳩山氏の敗北は必定だった。

 鳩山氏は、負け戦を戦わされていて、それは、5月末に決着することは決められていたのだから、米国のシナリオは、ここで鳩山氏から菅直人氏に首相 を交代させるとなっていたのではないだろうか。社民党の党離脱で、衆院3分の2割れに持ち込むことも予定通りだろう。そして、参院選へなだれ込み、郵政改 正法案を廃案に追い込む。

 すべて、シナリオ通りに運び、小泉政権と寸分たがわぬ隷米・官僚主導・国民財産剥ぎ取りの菅政権の誕生となっ たのではないか?


 去年9月衆院選で民主党が私たちに示したマニフェストは、まだ一年もたたないのに、参院選に乗じて、新マニ フェストに書き換えられようとしている。新マニフェストに方針を変えるのなら、衆議院も解散するのが筋だろう。あまりにも卑怯な民主党の態度には、怒りを 通り越して、蔑みの念すら湧いてくる。

 このような厚顔無恥なマニフェスト詐欺を私たちは許していいのだろうか?民主党へは、去年9月に出したマニフェスト「国民生活が第一」を履行するよう抗議の声を上げていくべきだ。


 とともに、7月の参院選では、党派を問わず、隷米議員を落とし、小沢派や社民党、国民新党の「国民派議員」を一名でも多く当選 させることが肝要となる。


厚顔無恥な参院選マニフェストの方向性

  参議院選のマニフェストの大きな方向性としては、“強い経済”“強い財政”“強い社会保障”を前面に打ち出すマニフェストにな る。各論に入る前に、「強い経済」について提示をする。具体的には、2020年度までの平均値として名目成長率3%、実質成長率1%超の経済成長を明確に し、その成長戦略の中身として、(1)グリーンイノベーション(2)いのちのための技術革新(3)観光(4)EPA・FTAの推進(5)法人税率の引き下 げ(6)宇宙・海洋(7)沖縄(9)人材育成(10)総理・閣僚によるトップセールスによるインフラ輸出(11)クールジャパン(12)医療・介護・農 業・住宅等の新たな成長産業(13)規制改革・総合特区都市政策――を示す。




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テーマ : 民主党・菅直人政権
ジャンル : 政治・経済

鳩山首相の辞任発言は、一見素晴らしい。しかし・・

 鳩山首相が、今日、辞任された。

 鳩山首相の腹案は、グアム移転だったそうだ。それが迷走を重ね、沖縄県民に対して謝罪を繰り返したのち、28日、日米両政府で、米海兵隊普天間飛 行場移設先を米軍キャンプ・ジュワブのある辺野古周辺とする外務・防衛担当閣僚(2プラス2)の共同声明を発表す るにいたる。

 首相は、閣議決定の署名を拒否した社民党福島瑞穂少子化担当大臣を罷免。社民党は、政権を離脱した。

  「国外、最低でも県外」「沖縄の負担軽減」との約束をたがえ、辺野古反対の福島氏を罷免し、辺野古へ巨大基地建設を日米政府間で約束し、社民党との連立を 崩した鳩山首相の下では参院選を戦えないとの判断で鳩山首相は降りた。

 

 鳩山首相は、先にも書いたように普天間移転先は「グアム」との腹案を持っていたと聞くが、米国の手足となって働くことはあっても、決して政治家の手足に なって働くことはない世にも不思議な日本国官僚、この場合、外務・防衛官僚からの支援なく孤立無援、孤軍奮闘の末、ボロボロとなり自民党案の「辺野古」へ 帰着してしまったという。

 どこの国でも、政権交代があった場合、1か月ぐらいかけてしっかりと引き継ぎが行われるが、民主党への政権交 代は、自民党からの引き継ぎは(握手すらあったかどうか?)全くなかったらしい。というか、自民党は単に官僚案を成立させるためにだけ存在していたような 政党だから、全く、引き継げるような内容を持たず、正味椅子だけ引き継いだのだろうと私は思う。

 そのような引き継ぎすらない政権交代 後、わずか8カ月で、普天間問題を解決は無理だっただろうと思う。5月末の決着と自ら追い詰めたが、もしかすると、これは、米国の都合によるものだろう か。

 鳩山首相の辞任発言は、ビデオ配信で視聴できる。

ビデオ配信】緊急両院議員総会

 鳩山首相は、国民の生活を大切にすること、沖縄の米軍基地負担軽減を進めていくこと、日本の平和は日本人自身で作りあげていくこととか、聞いてい て大変好ましく感じられる内容をお話しなさったが、今回の普天間の約束が守れなかったことは、どうしても、発言内容に影を落とす。

 コメ ントいただいたTAKOさ んが、鳩山発言に、「クリーンな議員なんているはずないし、報道機関すらもあえて問題にしていない小林千代美議員を名指ししたことは鳩山が完全に官 僚側に寝返ったってことです」とお怒りだ。

 私も、あえて、辞任発言で、小沢幹事長と小林喜代美議員の「検察ねつ造政治と金事 件」を持ち出したことには、違和感を持っていたが、TAKOさんのご指摘には頷けた。鳩山氏は官僚の軍門に下り、小沢氏を失脚させて首相を降りることにし たんだね。scottiさ んのご指摘もぴったりとあたっていたと思う。

 NHKが、ニセ黄門を登場させ、消費税引上げをしたいのに政治と金にまみれている人物は退 くべきだの様な事をしゃべっていた。首相辞任発言にもTAKOさんのご指摘の同様フレーズがある。鳩山首相辞任発言自体が仕組まれたもののように感じる。 御自分は議員を辞めるとのことだが、小沢氏も失脚させてしまおうとしているみたいね。

 どうも、よくないですね。


  毎日新聞で辞任全発言が文字化されているので、ここに紹介させてもらう。

 皆様は、いかが思われるでしょうか?

鳩 山首相辞任:首相、両院議員総会での発言

 お集まりの皆さんありがとうございます。そして、国民の皆さん本当にありがとうございました。国民の皆さんの昨年の熱い夏の闘い。その結果、日本 の政治の歴史は大きく変わりました。それは、国民の皆さんの判断は決して間違っていなかった。私は今でもそう確信をいたしております。こんなに若い素晴ら しい国会議員がすくすくと育ち、国会の中で活動を始めてくれています。それも、国民の皆さんの判断のおかげでございます。

 政権交代によって国民の皆さんのお暮らしが必ず良くなる。その確信の下で、皆さん方がお選びいただいた私は総理大臣として、今日までその職を行っ てまいりました。「皆さん方と協力をして日本の歴史を変えよう。官僚任せの政治じゃない、政治主導、国民の皆さんが主役になる政治を作ろう」。そのように 思いながら今日まで頑張ってきたつもりです。

 私は今日お集まりの国会議員の皆さんと一緒に国民のための予算を成立させることができた、そのことを誇りに思っています。子ども手当もスタートし ました。高校の無償化も始まっています。子供に優しい、未来に魅力のある日本に変えていこう。その私たちの判断は間違っていないと確信しています。

 産業を活性化させなきゃならない。特に1次産業が厳しい。農業の、一生懸命やっておられる方々の戸別所得補償制度、お米からではありますが、ス タートさせていくこともできています。そのことによって1次産業が、さらに2次、3次産業と合わせて、6次産業として、大いに再生される日も近い。私はそ のようにも確信をしています。

 さまざまな変化が国民のお暮らしの中に起きています。水俣病もそうです。さらには医療崩壊が始まっている地域の医療を何とかしなきゃいけない。厳 しい予算の中で医療費用、わずかですが増やすことができたのも国民の皆さんの意思と、私はそのように思っています。これからもっともっと人の命を大切にす る政治、進めていかなければなりません。ただ残念なことにそのような私たち政権与党のしっかりとした足元が、必ずしも国民の皆さんの心に映っていません。 国民の皆さんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってしまった。そのことが残念でなりませんし、まさにそれは、私の不徳の致すところ、そのように思っていま す。

 その原因、二つだけ申し上げます。やはりその一つは普天間の問題でありましょう。沖縄の皆さんにも、徳之島の皆さんにもご迷惑をおかけしていま す。ただ、私は本当に「沖縄の外に米軍の基地をできる限り移すために、努力をしなきゃいけない。今までのように沖縄の中に基地を求めることが当たり前じゃ ないだろう」。その思いで半年間、努力をしてまいりましたが、結果として、県外にはなかなか届きませんでした。いや、これからも、県外にできる限り移すよ うに努力をしてまいることは言うまでもありませんが、一方で、北朝鮮が韓国の哨戒艇を魚雷で沈没させるという事案も起きています。北東アジアは決して、安 全安心が確保されている状況ではありません。その中で日米が信頼関係を保つということが、日本だけではなく、東アジアの平和と安定のために不可欠なんだ。 その思いのもとで、残念ながら沖縄にご負担をお願いをせざるを得なくなりましたが、そのことで沖縄の皆様方にもご迷惑をおかけしています。特に社民党さん に政権離脱という厳しい思いをお与えしてしまったことを、残念でなりません。

 ただ皆さん、私もこれからも社民党さんとは、さまざま、国民新党さんとも共にではありますが、一緒に今まで仕事をさせていただいてきた。これから もできる限りの協力をお願いを申し上げてまいりたい。さらに沖縄の皆さん方にも、これからもできる限り県外に米軍の基地というものを少しずつでも移すこと ができるように新しい政権としては努力を重ねていくことが何より大切だと思っています。

 「社民党より、日米を重視した。けしからん」。その気持ちも分からないでもありません。ただ、どうぞ、社民党さんとも協力関係を模索をしていきな がら、今ここはやはり、日米の信頼関係を何としても維持させていかなきゃならないというその悲痛の思い。ぜひ皆さんにもご理解を願いたいと思っています。 私はつまるところ日本の平和、日本人自身で作りあげていく時をいつかは求めなきゃならないと思っています。

 米国に依存し続ける安全保障をこれから50年、100年、続けていいとは思いません。そこのところもぜひ皆さん、ご理解をいただいて、だから鳩山 が「何としても少しでも県外に」と思ってきた、その思いをご理解を願えればと思っています。その中に私は今回の普天間の本質が宿っている、そのように思っ ています。

 いつか、私の時代は無理でありますが、あなた方の時代に日本の平和をもっと日本人自身でしっかりと見つめられていくことができるような、そんな環 境を作ること、現在の日米の同盟の重要性は言うまでもありませんが、一方でそのことも模索をしていただきたい。私はその確信の中で、しかし、社民党さんを 政権離脱という大変厳しい道に追い込んでしまったその責任は取らなければならない。そのように感じております。

 いま一つはやはり「政治とカネ」の問題でありました。そもそも私が自民党を飛び出して、さきがけ、さらには民主党を作り上げて参りましたのも「自 民党政治ではだめだ、もっとお金にクリーンな政権を作らなければ国民の皆さんが政権に対して決して好意を持ってくれない、なんとしてもクリーンな政治を取 り戻そうではないか」。その思いでございました。

 それが結果として自分自身が政治資金規正法違反の元秘書を抱えていたなどということが、私自身全く想像だにしておりませんでした。そしてそのこと で議員の皆さま方に大変なご迷惑をおかけしていたことが申し訳なく、「何でクリーンであるはずの民主党の、しかも代表がこんな事件に巻き込まれるのか」、 皆様方もさぞご苦労され、お怒りになったことだと思います。私はそのような「政治とお金」(の問題)に決別をさせる民主党を取り戻したいと思っています。 皆さんいかがでしょうか。(拍手)

 そのことで私自身もこの職を引かせていただくことになりますが、併せてこの問題は小沢一郎幹事長にも政治資金規正法の議論があったことは皆様方周 知のことでございます。先般2度ほど幹事長ともご相談を申し上げながら、「私も引きます。しかし幹事長も恐縮ですが幹事長の職を引いていただきたい。その ことによって新しい民主党、よりクリーンな民主党を作り上げることができる」。そのように申し上げました。幹事長も「分かった」。そのように申されたので ございます。決して自動的という話ではありません。互いにその責めを果たさなければならない、重ねて申し上げたいと思いますが、今日も見えております(陣 営幹部らが逮捕・起訴された)小林千代美(衆院)議員にもその責めをぜひ負うていただきたい。誠にこの高い壇上から申し上げるのも恐縮ではありますが、私 たち民主党を再生させていくためにはとことんクリーンな民主党に戻そうではありませんか、皆さん。そのためにご協力をよろしくお願いいたします。(拍手)

 必ずそうなれば国民の皆さんが、新たな民主党に対して聞く耳を持っていただくようになる、そのように確信をいたしています。私たちの声も国民の皆 さんに届くでしょうし、国民の皆さんの声も私たちにちゃんと通る新しい政権に生まれ変わると確信をしています。

 皆さん、私はしばしば「宇宙人」だと言われています。それは私なりに勝手に解釈すれば、今の日本の姿ではなく5年、10年、20年、何か先の姿を 国民の皆さんに常に申し上げているから、「何を言っているか分からんよ」、そのように国民の皆さんにあるいはそのように映っているのではないか、そのよう に思っています。

 例えば地域主権。原口一博大臣(総務相)が先頭を切って走ってくれています。元々国が上で、地域が下にあるなんて社会はおかしいんです。地域の方 が主役になる日本にしていかなければならない。それがどう考えても国会議員や国の官僚が威張っていて、「くれてやるからありがたく思え」。中央集権の世の 中、まだ変わっていませんでした。そこに少なくとも風穴が開いた。かなり大きな変化が今できつつある。「新しい公共」もそうです。官が独占している今まで の仕事、できるかぎり公を開くということをやろうじゃありませんか。東アジアの共同体の話もそうです。今すぐという話ではありません。でも必ずその時代が くるんです。

 私は済州島(韓国)に行ってあのホテルの部屋の先にテラスがありまして、一羽のヒヨドリが飛んでまいりました。「我が家から飛んできたヒヨドリか な」。姿形が同じだからそのように勝手に解釈をして、そうかこの鳥も、もうそろそろ自宅に戻ってこいよ、そのことを招いているようにも感じたところでござ います。雨の日には雨の中を、風の日には風の中を自然に歩けるような、苦しいときには雨天の友、お互いにそのことを理解しながら、しかしその先に国民の皆 さんの未来というものをしっかり見つめあいながら、国難とも言える時に皆さん、新しい時代をつかみとっていこうではありませんか。8カ月余り、先頭に立っ て歩ませていただいたことに感謝を申し上げながら、国民の皆さん、お集まりの皆様方へのメッセージといたします。(拍手)


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テーマ : 民主党・鳩山政権
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もう、売国派議員の温床になっている鳩山由紀夫には期待できない。小沢一郎ど真ん中内閣の樹立を期待する。

 昨日(28日)午前中、日米両政府は、米海兵隊普天間飛行場の移設先を米軍キャンプ・ジュワブのある辺野古周辺とする外務・防衛担当閣僚(2プラ ス2)の共同声明を発表した。鳩山内閣では、これを受け、28日に臨時閣議を開き対処方針を決めるとしたが、社民党首福島瑞穂消費者担当相が署名を拒否し た。鳩山首相は、福島氏を罷免し、閣議決定した。

 共同声明のポイントは以下の通り

●普天間飛行場の代替施設の滑走路は1800メートルとし、沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ辺野古 崎地区とこれに隣接する水域に設置。
●代替施設の位置と工法の検討は8月末までに完了。
●現行計画の環境影響評価の手続きを著しく遅らせ ない。
●鹿児島県・徳之島を含め、海兵隊など在沖縄米軍の県外への一部訓練移転拡充。グアムなどの国外移転も検討。
●外務・防衛閣僚担当 による次回の日米安全協議委員会までに移設計画を確認。
●沖縄本島東にある米軍訓練水域を一部返還

 自民党ですら具体的に進めることができないでいた辺野古移転を鳩山首相は、署名を拒否する福島氏を罷免してまで、滑走路の長さを増やすというおま けまで付けて、地元の了解をえないまま、計画進行を具体化してみせました。

 鳩山首相は、選挙前には、「国外移設、最低でも県外移設」 「沖縄の負担軽減」と連呼しておきながら、普天間飛行場返還の代わりに辺野古へ巨大基地建設を決定するとは、言動不一致が甚だしいわけで、その罪は限りな く大きいといえる。沖縄県民だけでなく日本国民に対する大きな裏切り行為である。

 それにしても、官僚主導からの脱却を目指していた政権が、かくも見事なまでに官僚に取り込まて行く様をみると、官僚とはいったいどのような妖怪な のか、そのすごさを見る思いがするが、鳩山首相の場合、官邸を有能な人物で固められなかったのが致命的だったのだと思う。官房長官が平野というのが、躓き の大きな原因だろう。官邸さえしっかり固め機能していれば、官僚の籠絡や他の利権省庁大臣を乗り越えることができたと私は思う。元をただせば、鳩山首相に 人を見る目がなかったということに尽きるのかもしれない。

 ま、とにかく、鳩山首相は、官僚に屈して、2006年自民党が合意した在日米軍ロードマップ(工程表)に色さえつけて、「着実に実施すると声明に 明記する」にいたった。

 この共同声明は国会の承認を得ていません。私はこの共同声明を承認しません。沖縄県民の方は当然許しませんよね。国民総出で反対運動が展開される のではないでしょうか。

 ということを考えると、この計画が、実際に進んでいくかというとそれは無理だろうという結論になります。そうすると、これは、反対の嵐で進まない だろう計画を決定した鳩山首相の高等戦術だったのかしらね?・・・・・そんなことないか。

 ま、普天間問題が、私のようなただの主婦にす ら理解できるようになったように世間に広く認知されるようになったという功績だけは認めましょう。自民党の時は、何もわからなかったのですから。


  でも、鳩山さんにがっかりは許容点をすぎてしまったような。希望がまったく持てません。

 scottiさ んがおっしゃるように、売国派議員の温床になっている鳩山由紀夫は要りません。鳩山辞任で、小沢一郎ど真ん中内閣の樹立を期待します。選挙で米国代理人派 議員を淘汰して、日本を再生していかなくてはなりません。


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