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築地市場移転問題―都民でない私にも見えてきた。


 暑い日が続きます。35度前後の日が続くと、30度の今日は涼しく感じられますね。昨日は、朝からぐんぐんと気温が上がって、33度はあったと思うけれど、日がかけてくると涼しい風も吹いてくるようになりましたね。夜の虫の音は、既に秋の気配です。

 さて、今、ツィッター上では、築地市場豊洲移転問題が、熱い。

 きっかけは、フリージャーナリスト岩上安身氏による築地移転問題に詳しいお三方へのインタビューがUstreamで配信されたことからで、これで問題点が明確になり、一気にツィッター上で問題意識が高まったことによる。

 築地というと魚卸を主業とする東京都の公設市場なので、他県の私達には関係ないかに思われるが、日本各地から集荷しその取扱量は世界一であり、築 地が転べば各地の生産者も転ぶと見て間違いなく、日本国民の食の安全・安定に直結した注目すべき問題であることが明確となった。以下、岩上氏によるお三方 (坂巻氏、三國氏、小坂氏)へのインタビューでわかったことをまとめておきたい。

 さて、築地移転のどこが問題なのか。大まかにまとめてみよう。

 1、移転先の豊洲の土壌・水が有害物質に汚染されていること。

 東京都は、築地が手狭で老朽化しているとして、豊洲への移転を進めようとしているが、その豊洲は、元東京ガス工場跡地で、ベンゼンシアンヒ素重金属(6価クロム、鉛)等に汚染されている。なお、東京都では、国が定めた土壌汚染対策法では、26種類の物質について調査が義務付けられているのに、調査対象物質を7種類に絞っている。第三者によるデータの再検証、現場への立ち入りすらも拒否している。

 ○なぜ、豊洲の東京ガス工場跡地がこのような有害物質で汚染されているのか

 今は、インドネシアなどからの天然ガスに圧力を掛け液体にして運んでくるので、ガスにするには温度を上げればよいので、特に問題はないが、昭和 30年~40年代にかけてのガス工場では、石炭を蒸し焼きにしてガス(主に一酸化炭素)を取り出していたが、その副産物として、コールタール―ベンゼン、シア ン、ヒ素、重金属類(鉛、6価クロム)と、有害な物質を排出し汚染のデパート状態となった。

 ○それぞれの毒性

ベンゼン・・・揮発性がある。発がん物質。動物実験でコールタールをウサギの耳に塗りつけてガンを発生させていた。環境基準の最大で4万3千倍検出。

シアン・・・青酸カリの主成分。ちょっとでも体の中に入ったら、ヘモグロビンとくっついて、その機能を失わせて、窒息させて、即効で死にいたる。検出されてはいけないが、検出限界の930倍検出。

ヒ素・・・急性だと、体の中のバランスを崩してバタバタと死ぬ。例・和歌山毒入りカレー事件。

6価クロム・・・慢性的中毒。呼吸器系に障害。

・・・慢性的中毒。血液に入って代謝の阻害をする。

ベンゾ(a)ピレン・・・調査対象毒物26種類には入っていないが、発がん性がある。実際の濃度は公表値の115倍だった。

 こうした毒物が、大量に検出されているが、坂巻氏は、むしろ、高い濃度で急性の被害は原因と結果がわかり始末がよい、問題は、非常に濃度として薄 い微量の汚染物質が時間をかけて体に取り込まれていくことで、どういうネガティブな状況となるか知られていない、データがないことで、危険がない安全とみ なして良いだろうという議論が起こってくることだとおっしゃる。汚染が長い時間をかけて体内に取り込まれて起きたイタイイタイ病や水俣病を教訓とすれば、食品・飲料水が絡むことについては、確実に安全であるといえない限り避けなければいけないとの予防原則の立場を坂巻氏は取るが、東京都では、危険とわかっていないのだから、あえてやかましくいう必要はないとの立場を取る。これは、壮大な人体実験が始まるということだろうと。

 ○豊洲では、汚染を埋め込めばいいではないかというが

 コンクリートは水を通す。ビルを建てるにしても屋上は防水しないと上の階は水浸しになる。コンクリート、アスファルトでは、完全に水を止められない。

 土を取り変えても、深いところにある汚染水・土壌が上がってくる。大きな地震での圧力でなくとも、自然の状態の中でも何らかの状態で上に出てくること がある。多摩に水が噴き上げて湧いているところがあるように。地中の細かい割れ目を伝わって地表へ水がわいてくる毛細管現象もある。地震では、砂と水が均 等に混じっているところへ振動が起きると、砂と水にわかれる。砂は沈み水は上に上がる。液状化現象が起きる。

 2、豊洲には国の計画で新しい卸売市場を作る。流通の仕組みを変えようとしている。

 その位置づけは、道州制の拠点となるところに拠点型の中央卸売市場を設置していくことだろうと三國氏はおっしゃっている。

 「第8次中央卸市場整備方針2005年農水省」では、市場が4つの基準の三つを満たさない場合は、地方卸売に転換、あるいは民営化する方針となっている。

 04年卸売市場法の改定で、原則とされてきた取引原則を大幅に変える。市場の整備とセットになっている。

 「委託集荷でセリ販売の原則(卸売市場法の大事な原則、差別的取り扱いの禁止条項市場に出荷したい人はどんな小さな団体でも平等に扱う)」 が、1999年にセリ原則は廃止。理由は、スーパーのような大量仕入れで、セリでは価格を上げなくてはいけないこと。スーパーなどは、朝の開店に仕入れが 間に合わないということで、決まっていた開始時間も、79年の法改正で緩められた。が。先取りは、全体の取扱量の30%までと制限されていた。その制限も 守られていない。

 市場は、社会的な需要と供給を結び付ける場所であり、大きな需要、小さな重要でも社会的な需給が供給される場所でなければならない。それには、品質評価に応じて価格設定をする、また、取引される商品が安全な物であるという衛生管理をする仲卸が非常に大事な存在となる。

 ○豊洲へ移転することで築地がどのように変わるか

1、転配送施設(単なる中継) 

2、荷捌き施設(卸と仲卸の機能が分化しているのが原則で、必ず、卸売会社から買わなければダメだったが、緩められた。必ずしも卸は仲卸に売らなくてよい。第三者に販売してよい。仲卸 は、直荷引きをしてもよい。卸と仲卸の垣根がなくなる)

3、プリパッケージ(量販店等に仲卸が事前包装するための施設)


 単なる集配センターになるとどこが問題かというと、大手になるとバイイングパワーにより、卸売価格が決まり、大手仲卸がかなり大手量販店と結びつき、バイヤーに支持された価格によって産地価格を決める。買い取り価格が3分の一まで減少している。国内が高いと海外から入れる。

 大手スーパーなどの集荷販売センターになってしまうのではないか。

 仲卸が、大手量販店の下請け化している。パックまで仲卸がしなくてはいけないところまで来ている。スーパーは、商品を集中管理しているが、それに合う仕入れをしていく。

 全国から、魚は集まってきて高く売れているということがある。良いものが集まって、全国へ流れていく。市場取引委員会では、国が管理している場合は、規制を守らなくてはならない。差別的取り締まりの禁止がなくなったら、 東京都内では、地域で頑張っているお寿司屋さん料理店等、零細な業者が築地市場から締め出されていく。ということは、お客に良いものを提供したいと思って いる個々のお寿司屋さん等は、朝も早くから市場へ出向き、自分の目で確かめてよい材料を仕入れているが、そのようなことは一切できなくなるということだ。 恐るべき食文化の破壊行為だが、東京都副知事猪瀬氏は、寿司屋は、スーパーから仕入れればよいではないかと開き直っているという。

 こうして、従来の市場システムが壊れされ零細業者が締め出され、市場は、全国チェーンを展開している大手外食産業、スーパーのためにあるようなものになる。豊富な食材にあふれた日本の食文化は均一的な味気ないものとなることだろう。

 東京都の市場は、東京都の管理下にあり、各都市にある卸売市場も市の監督管理下にあるが、監督が利かなくなってくる。何のために、東京都民が出し て広域的な市場を作るのということになる。いつでも買い物ができるようになり消費者のためになるというが、スーパーなど24時間に対応して供給できる営業 を望んでいるということ。

 大店法が廃止され郊外型の量販店ができ、車で買い物に行くようになり、中心部にもスーパー進出で小売りがつぶれ、小売りがつぶれたのちに、スー パーが引き上げていきつつあり、車のない人々は買いに行けないという買い物難民が、全国で800万人出ている。市場が大手量販店により寡占化されてしまう と、ますます、この傾向は強まることになるだろう。三國氏は、食の砂漠化とおっしゃっていた。

 築地に起きていることは、農水省の方針ということで、何も築地に特化したことではなく、全国各地の市場で起きることである。築地の取扱量は世界一 の規模であり、首都圏の台所を預かっており、関わっている生産者は全国各地にわたっているから、問題はことに甚大だ。私達が、安全・安心を確保して豊かな 食生活を送るためには、零細業者が売買に参加できることや仲卸によるチェックが必要で、市場を大手量販店の下請けにしないということが重要となる。消費者 と生産者が守られなくてはいけないのに、国の方針では、大手量販店や外食チェーン店に牛耳られる市場づくりとなり、仲卸が本来の価格決めや品質見極めを行 えず、大手の下請けとして働かされるようになり、大手の気に入る価格を出すために生産価格を買い叩くようになり、そうすると生産者が大手の望むものしか生 産しなくなり多種多様性が生産の段階でなくなり、収入低下でワーキングプア化すると、悪循環が起きる。したがって、このような消費者も生産者も豊かにしな いカイカクは大間違いであると言えるだろう。

 なお、市場を豊洲へ移転させたのちの築地は、地上げして、1兆円の利権となるというから、築地移転問題は、徹頭徹尾、都民・国民を排除して特定のものだけが得をするきな臭い話でしかない。

 

 築地市場豊洲移転問題も小泉カイカクに端を発しているが、こうしたカイカクとは、郵政民営化同様、国民や市民の財産を盗って、誰かが私物化するために行われるインチキと思って間違いなし。こういう国民・都民を欺くカイカクは、止めるべしとしかいう言葉がない。

 

 

 ★坂巻さんへのインタビューは、http://www.ustream.tv/recorded/8979474 

 ★三國さんへのインタビューは、http://www.ustream.tv/recorded/8977847

 ★小坂さんへのインタビューは、http://www.ustream.tv/recorded/8962626


 ★築地移転問題に詳しいLike a rolling bean (new) 出来事録さんもお読みください。




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